©Yuko Matsuda


2014.6.30
TOPページにお知らせ「活動の進捗状況につきまして」を追加しました。LinkIconHPを更新しました。
「賛同者の声」を更新しました。
2014.6.11
「賛同者の声」を更新しました。
2014.6.8
「賛同者の声」を更新しました。
2014.6.6
「新潮45」5月号の特集「吉祥寺があぶない」の続報記事に私たちの活動が紹介されました。ぜひご一読ください。記事を読む
2014.5.31
「メッセージ」を更新しました。
2014.5.26
「賛同者の声」を更新しました。
「Link」を追加しました。
「メッセージ」と「賛同者の声」を更新しました。
2014.5.23
吉祥寺バウスシアター再生のための特設ホームページを開設しました。
活動の進捗状況につきまして
2014年6月29日現在、賛同者数は3550人を超え、change.orgにお寄せいただいたメッセージをはじめ、TwitterやFacebookなどを通じて皆様の温かいご支援を賜り、心から感謝いたします。
この度、私たちの活動の趣旨のひとつである議会への陳情書の提出につきまして、バウスシアター所有者の個人的な事情による不確定要素のため、未だ保留中であることを深くお詫び申し上げます。
皆様に詳細をご報告できず、甚だ心苦しいのですが、やむを得ない個人的事情のため、どうかご理解いただければ幸いと存じます。近日中に情況が確定次第、今後の方針につきましても速やかにご報告いたしますので、いましばらくお待ちいただきますよう、どうぞよろしくお願いいたします。

吉祥寺バウスシアター再生へ向けて

IMG_2451.jpg 1984年からの30年間、数えきれないほど通った映画館、バウスシアターが閉館するという第一報を聞いたときの衝撃は忘れられません。一時期ブームとなっていたミニシアターはここ数年で次々に消えて行きつつあったのに、バウスシアターがそうなるとは想像していませんでした。

 吉祥寺が「住みたい街、No.1」と言われる由縁の大切な部分をバウスシアターが負っていると信じていましたし、皆もそう認識しているはずだと疑いもしませんでした。しかし、そうではなかった現実を目の当たりにして「時の趨勢によって旧き良きものは次第に姿を消すものかもしれない…」などとノスタルジックに遠目で見ている場合ではないと思いました。常日頃、いい歳をした大人として自分がコミットできる身近なことには責任を持たなくてはならないとずっと思ってきていたので、ここで行動を起こさなくてどうすると思ったわけです。

 早速、信頼できる三名の映画監督にご相談して署名活動を行なうときに発起人になっていただけるかと打診したら、皆さん快諾してくださいました。またSNSで繋がっている映画好きの若い友人たちも賛同してくれて、そのことに随分勇気づけられました。

 しかし、いろいろな方にお会いして事情を調べていくうちに、このバウスシアターの閉館をめぐることは映画だけの問題だけではなく、都市や街について現在日本各地で起こっている様々な問題の縮図だとわかったのです。

 単なる「シネフィルの雄叫び」に終わらせないために、さまざまな分野のひとにも拡げなくては皆が納得する結果に到達できないと思いました。それから町づくりに携わっている方にもお話を伺い、協力していただくお約束をいただきながら、現在新国立競技場改築の見直しを提言する運動の実働をなさっている方たちにも、HPの作り方など、運動の進め方についてご教示いただきました。

 そして5月9日、ようやくバウスシアターの経営者である本田拓夫氏にお目にかかることができました。本田さんは初対面の私にそれこそ洗いざらい、これまでの経緯やご自身の思いの丈をお話しくださいました。boidの樋口泰人さんが主宰されている「爆音映画祭」は、ライヴハウスとしての機能も備えてあるバウスシアター1を発祥として、いまや日本全国に広がり、今年はいよいよ米国テキサス州でも開催されるそうです。しかし、そうしたさまざまな活動の蔭で、これまで本田さんがいかに孤独な闘いを続けて来られたのかということを今更ながら思い知りました。
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 驚いたことに、吉祥寺サンロード商店街からバウスシアターが消えたら、次第に進みつつある地盤沈下が決定的になるという危機感が、地主にも行政にも恐らくほぼ「皆無」なのです。

 日本全国でシャッター商店街が増殖し、行政や商店街が慌てて急拵えの映画祭を催したり、空いている商店をアーティストレジデンスに貸し出したりという文化寄りの政策を講じ始めて、5年、10年と時を重ねてようやく定着させようとしている、まさにこのとき、吉祥寺は長い年月をかけて築き上げてきた、いわば貴重な財産を簡単に失ってしまうことに気づいていないのです。

 映画を見ることは旅になぞらえることが出来ると思います。共に旅が出来る(同じ映画を好きでいる)ひととは、さまざまな素晴らしいこと(美意識や人生観のようなもの)を共有できるということを映画好きは知っています。そして映画は大勢のひとと共有できるものだからこその力を持っているのです。先日バウスシアターで特集上映されていたジャ・ジャンクー監督の最新作『罪の手ざわり』は、中国の現在-生の姿-を見せられたようで恐ろしいほどでした。国策の転換による、圧倒的な経済成長から取り残された地方の人たちを実際に起きた事件と重ね、当事者として描くことで、人間の尊厳や誇りを傷つける拝金主義への怒りの爆発を生々しく描いていて、見る者の五感に訴えかけてきます。拝金主義は中国に限らず、我が国にも蔓延っていることもその怖さにいっそう現実味を増していたのだと思います。

 このように映画は言語や思考をも飛び越え、見た者に直に訴えかけるすぐれた文化です。しかし、大手シネコンにかかる映画は、多額の制作費と宣伝費をかけた大作一辺倒で、映画の持つ豊かな多様性が失われつつあると言わざるを得ません。その多様性を担う場であり、若手やインディーズの監督たちの発表の場でもあるバウスシアターを失わないために、皆さんの署名をお寄せいただきたいのです。

羽田野直子(発起人代表)